不飽和土の弾塑性構成モデル
水と空気の界面には表面張力が作用する.そして,その表面張力は不飽和土地盤において土粒子を引きつけ,地盤を強く,硬くする.
このような表面張力(サクション)の変形強度特性への影響を考慮するため,本研究では土の存在領域を規定する正規圧密線を飽和度Srによってシフトさせる弾塑性モデル,またその飽和度が密度によって連続的に変化する水分特性曲線を提案した.同モデルを用いることで,圧密およびせん断時のコラプス挙動を合理的に表現することに成功した.
Komolvilas, V., Kikumoto, M. and Kyokawa, H.: Mechanism of wetting–induced deformation and failure of unsaturated soils, International Journal for Numerical and Analytical Methods in Geomechanics, February 2022.
Kikumoto, M., Kyokawa, H., Nakai, T. and Shahin, H. M. : A simple elasto-plastic model for unsaturated soils and interpretations of collapse and compaction behaviours, of the 5th International Conf. on Unsaturated Soils (UNSAT 2010), Barcelona, Spain, pp.849-855, 2010.